この世はレースのようにやわらかい

音楽ネタから始まったのですが、最近は美術、はたまた手芸等、特に制限は設けず細々と続けています。

ART,exhibition

原田治展 「かわいい」の発見

https://www.setabun.or.jp/index.html 原田治の『ぼくの美術帖』を読んできた者としては、必見の展覧会だぞこれは!と、鼻息荒くしながら見に行った。 ぼくの美術帖 【新装版】 作者: 原田治 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2019/07/10 メディア: 単行…

メスキータ

東京ステーションギャラリー - TOKYO STATION GALLERY - メスキータ展、ようやっと見てきた。 『メスキータ』。このインパクトのある名前。そして、この鋭くくっきりとしたコントラストの作品達が、何故今の今までこのような形で紹介されなかったのかが、謎!…

『遊びの流儀』遊楽図の系譜

サントリー芸術財団50周年 遊びの流儀 遊楽図の系譜 サントリー美術館 野外や邸内で遊んだり踊ったりするさまを描いた画を『遊楽図』と呼ぶ事を、この展覧会で初めて知った。 「遊びをせんとや生まれけぬ」 は、『梁塵秘抄』の有名な一節。 遊びは人間が生き…

マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展 (その2)

チラシは2ヴァージョン。 フォルチュニの仕事ぶりを見ていて圧倒されたのは、彼は、興味を抱いた全ての造形物を、自分の手で創り出している所でした。 照明に関心が及ぶと、ランプシェードもデザインしてしまう。 この展覧会は、天井部にも展示物があるので…

マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展 (その1)

三菱一号館美術館では現在、マリアノ・フォルチュニ展が開催されています。 最初にこの展覧会のチラシを見た時、この人はただのファッション・デザイナーじゃないんだろうなきっと…。という雰囲気を漂わせていて、とても興味をそそられました。 ファッション…

書物にみる海外交流の歴史

静嘉堂文庫美術館 静嘉堂文庫美術館で開催中のこの展覧会は、書物を通じて、日本と海外がどのように交流してきたかを読み解くのが狙い。 江戸時代に書かれた、海外文化を紹介する本や、海外の書物に影響されて書いた本、更には辞書や字典までもが展示されて…

ある編集者のユートピア 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校

ある編集者のユートピア | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM 最初この展覧会の情報を目にした時は、会場を思わず二度見してしまった。 せ、世田谷美術館? 世田谷文学館じゃなくて?と。 小野二郎(1929-1982)は、晶文社を立ち上げた編集者、英文学教授。そし…

へそまがり日本美術

へそまがり日本美術 - 禅画からヘタウマまで 令和に入って最初に見に行った展覧会はこれ。 開館前に行ったら、既に20人ぐらいの行列が!ビックリ!! でも、実際展示室に入ってみたらこの人気に納得。あんな脱力ゆるキャラ勢揃いな展覧会なんて、そうそうお目に…

『日本刀の華 備前刀』展

静嘉堂文庫美術館では、13日(土)から『日本刀の華 備前刀』展が始まっています。 展覧会初日に行われたブロガー内覧会に招待されたので、参加してきました。 ここ数年、刀剣乱舞人気によって日本刀が大注目で、あちこちの美術館・博物館で日本刀の展覧会が…

『ラファエル前派の軌跡』展

これは撮影可能スポットにあったセット。ロセッティの絵の中に入り込んだ写真が撮れる。 三菱一号館美術館では現在『ラファエル前派の軌跡』展が開催されています。 同館では過去、『ザ・ビューティフル-英国の唯美主義展』、『バーン=ジョーンズ展』といっ…

林忠正 ジャポニスムを支えたパリの美術商

すいませんうっかり更新が止まってしまいました。気付けばもう桜の季節…。 深井克美展は結局見に行けませんでした。代わりに3月は、都内の展覧会にピンポイントで回っております。 林忠正―ジャポニスムを支えたパリの美術商|開催中の展覧会予定|国立西洋美…

岩﨑家のお雛さまと御所人形(その2)

展示品の中には、岩崎家の稚児雛だけでなく、立雛や犬筥でも、かなり大きなサイズのものが出品されていた。 これが大サイズ(横43cm)の犬筥。江戸時代後期のもの。 対になっているんだけど、ガラスケースには一つしか入らない。存在感ありまくり。 これが大サ…

岩﨑家のお雛さまと御所人形(その1)

桃の節句も近づいて来ましたが、静嘉堂文庫美術館では1月29日から『岩崎家のお雛さまと御所人形』展が始まりました。 先日、一般公開に先立って行なわれたブロガー内覧会に招待されたので、その時の様子をレポートします。 雛人形を美術館で見る機会は限られ…

今年最後に見た展覧会。

今年はもう少し更新の頻度を増やそうと思ったのだけど、後半は失速してしまった。 駒井哲郎展の感想も書けなかったしなぁ…。 仕事納めの大掃除で疲れた身体を引きずって、向かった先は『ムンク展』。 今回やって来た油彩・テンペラ画による『叫び』は、初来…

マルセル・デュシャンと日本美術

マルセル・デュシャンと日本美術 | 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 何でトーハクでデュシャン展なんだよ。 何で大報恩寺の快慶・定慶展とセットなんだよ。 と、ツッコミどころ満載なので見てきた。 デュシャン展は以前、瀧口修造とデ…

フィリップス・コレクション展

“全員巨匠!”って確かにそうだけど、そこは三菱一号館だから、一筋縄ではない。 このチラシは、巨匠別に数ヴァージョン作られているようだ。 三菱一号館美術館では、10月17日から『フィリップス・コレクション展』が始まりました。 フィリップス・コレクショ…

~生誕200年記念~幕末の北方探検家 松浦武四郎展

『北海道』の名付け親。 静嘉堂文庫美術館では、24日から松浦武四郎展が始まりました。 松浦武四郎(1817-1888)は、「幕末の北方探検家」、「北海道の名付け親」として知られている人物。 10代半ばから旅に出るようになり、蝦夷地には生涯に計6回も訪れたと…

糸のみほとけ その2

糸のみほとけ展では日本のみならず、中国、朝鮮で作られた繍仏画も出品されていた。 昨年江戸東京博物館で開催された『江戸と北京』展では、北京首都博物館から『地蔵菩薩本願』の繍経本が出品されていて、その出来が凄まじかった。 今回の展覧会も、ああい…

糸のみほとけ その1

糸のみほとけ|奈良国立博物館 26日で終了したこの展覧会の最終日に、滑り込みで見てきた。 日本の歴史において、顔料で描いた仏画よりも、刺繍や綴織による仏画の方が古くから制作されていた事は、この展覧会を見るまで全く知らなかった。 この『糸のみほと…

没後50年 藤田嗣治展

【公式】没後50年 藤田嗣治展 先日、藤田嗣治展を見てきた。 お盆休み期間に見に行ったので、結構混んでるのかな?と思いきや、ほぼゆったり見れた。意外! そういえば、所謂海外で名を馳せた日本人アーティストって、国内では渋い評価だったりする。オノ・ヨ…

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界

三菱一号館美術館は、現在ショーメに占領されている! ショーメは1780年にスタートした、フランスで最も長い歴史を誇るジュエラー。 古くはナポレオン1世と皇紀ジョゼフィーヌの御用達として、装飾芸術の傑作を数多く生み出し、伝統を重んじつつ革新性を追求…

―明治150年記念― 明治からの贈り物

先日、この展覧会のブロガー内覧会に参加しました。 今年は明治維新から丁度150年という事で、あちこちで明治時代の逸品を紹介する展覧会が開催されている。一つ前に紹介した有田焼のイベントもそうだった。 現在、静嘉堂文庫美術館で開催中の『明治からの贈…

戦後美術の現在形 池田龍雄展―楕円幻想

www.neribun.or.jp その後の足の状態は、普通に歩けるぐらいに回復した。 先生も、「うん。かなり良くなったね。でもあんまりうろうろ歩き回らないように。」 と言ってくれた。 しかし、診察後あっさりとその忠告を破り、その足で練馬区立美術館に行く。 も…

ターナー 風景の詩(うた)

turner2018.com 京都、東京、郡山の3都市を巡回するターナー展が、 現在東京で開催中です。 先日、一般公開に先駆けて行われた、プレス内覧会に参加する事が出来ました。 ※画像は美術館より特別の許可を得て撮影したものです。 ジョセフ・マロード・ウィリア…

酒器の美に酔う

静嘉堂文庫美術館では4月24日(火)から、『酒器の美に酔う』展が始まりました。 茶器と同様に、古美術や骨董の世界で重要な位置を占めるのが、酒器。 中国古代から江戸時代末期に作られた、多様な酒器の魅力に焦点を当てた展覧会です。 そして、静嘉堂文庫…

かんたんニット。そしてサヴィニャック展。

季節外れの編物制作にやっと決着がついた。 4月に入ったばかりなのに25℃を超えた時は、流石に編む気も失せたが。 日曜日は季節が逆戻りしたような陽気だったので、完成直後はしばらく室内で着用してみた。 が、やはりウール100%&オールガーター編みは、今の…

 生誕140年記念特別展 「木島櫻谷」

東京(六本木)|住友コレクション 泉屋博古館 去年、京都の泉屋博古館で行われた木島櫻谷展が、東京に巡回してきました。 一般公開に先駆けて行われた、ブロガー内覧会に参加出来るチャンスを得たのですが、この日は美術館に到着するのがちょっと遅れてしま…

ルドン ― 秘密の花園

ルドンー秘密の花園|三菱一号館美術館(東京・丸の内) 8日から三菱一号館美術館で、『ルドン ― 秘密の花園』展が始まりました。 オディロン・ルドン(1840-1916)は、世代的には印象派の画家達と重なる人だ。 ルドンの作品は最近でも、『怖い絵』展や、見に…

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 去年10月の札幌旅行時から懸案だったゴッホ展を、ようやく見てきた。 金曜日の夜間開館時に行ったので、混雑はしていたけど、割とストレスなく見る事が出来た。 ちなみに、日曜日に上野を再訪した時はこう。 50分待ちだった。まあ…

没後30年 銅版画家 清原啓子 展

八王子市夢美術館 『本物の銅版画家』と呼ばれた、清原啓子(1955-1987)の全作品30点を紹介する展覧会を見てきた。 TVで展覧会情報が紹介されたからなのか、結構会場は賑わっていた。 わたしが清原啓子の存在を知ったのは、没後刊行された作品集のレヴューを…